たった一言でコンテスト
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受賞 第9回「たった一言で」コンテスト プチ紳士・プチ淑女賞(代表作品 & 受賞者1名の発表)

「だいじょうび」 池田学園池田小学校 湯田 大翔 様

今年の5月21日、ぼくのひいおじいちゃんが、天国へ旅立ちました。
90才でした。

ぼくは、ひいおじいちゃんのことが大好きでした。なぜなら、いつもやさしくて、なにがあってもにこにこして、かわいかったからです。

ひいおじいちゃんが元気だったころの口ぐせは、

「だいじょうび。」

でした。「だいじょうぶ」ではなくじょうだんで、「だいじょうび」といいます。

「じいちゃん、おなかすいてない。」

「だいじょうび。ではあんぱんちょうだいな。」

「じいちゃん、さむくない。」

「だいじょうび。ぬっがど。」

と、いつもピースをしながら答えます。

ひいおじいちゃんは、がんが体中にてんいして、ほねや頭がとてもいたいはずなのに、ひいおじいちゃんは決して、いたいともきついとも言ったことはありませんでした。

家族や病院の人が、

「じいちゃん、こしがいたいんじゃない。」

「だいじょうび。」

「じいちゃん、何かほしいものはない。」

「だいじょうび。」

話ができなくなるまで、ひいおじいちゃんの「だいじょうび」は、続きました。

ひいおじいちゃんは、いつもじょうだんを言ってまわりを笑わせるのが大好きでした。

ひいおじいちゃんがいるところは、明るい空気が流れている気がしました。

だから、ひいおじいちゃんは、自分がどんなにつらくて、いたくても、まわりのみんなに心配かけないように、わざと、

「だいじょうび。」

と、言っていたのだと思います。

「だいじょうぶ」よりも「だいじょうび」は、たった一文字ちがうだけなのに、心配する家族に笑顔を与えてくれました。

ひいおじいちゃんに、会えなくなってから、ぼくは体調が悪くなったことがありました。

お母さんに、

「大翔(はると)、顔色が良くないね。どこかつらい。」

と聞かれたので、

「だいじょうび、だよ。」

と答えてみました。

そう言ったとたん、お母さんがなみだをうかべながら笑ったので、ぼくは何だか元気が出た気がしました。

「だいじょうび」の言葉の中には、まだひいおじいちゃんの心が生きていて、ぼくにパワーをくれます。

「じいちゃん、ぼくもだいじょうびだよ。」

受賞者発表(敬称略)

  • 池田学園池田小学校 湯田 大翔

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